太古の昔から、また古代や現代の神話において、野生の獣に姿を変える人間の存在は常に語られてきた。
時には一族に受け継がれた力として、時には自ら進んで儀式を受け実現したこの変身は、夜中、特に満月の夜に可能になっていた。この信仰は今なお引き継がれ、アートや幻想文学、映画など現代でもフィクションの作品として生まれ変わり、生き続ける。「ベル・ベット」、美しい獣はこの伝説から生まれた。この香りを纏うものは美しい獣となり、強い欲望に掻き立てられ、夜の獲物を狙うようになる。「ベル・ベット」は美しい獣とその愛欲の獲物との熱く激しい抱擁。美しい獣は、猫や豹さながらに、嗅覚に爪を立てる。刺激的に辺りを満たす香りで襲撃にかかり、動物の温かみをもつ柔らかな毛皮でわたしたちの身体を包み込む。優しさと獰猛さの間に生まれる喜びの原点。緊張と官能の間にある香り。ファラオ時代のエジプトにおいて、司祭は香水を神の皮膚から浸み出してきた液体であるとみなしていました。その液体には、神々の欲望や好意、怒りなどが含まれていました。
神々は自らの本来の形を人前に表すことが叶わなかったので、彼らを象徴する獣の姿をそれぞれにとって現れました。

香調: アニマルファー、パワフルスパイシー　トップノート: チリアコード、ルバーブアコード、クラリセージ　ハートノート: アトラス産シダー、カシュメラン、インドネシア産パチョリ、ハイチ産ベチバーエッセンス、クマリン、コーヒー　ベースノート: カストリウムベース、シベットベース、コスツス（スペキオスス）ベース、スウェードアコード、ムスク、アンブレットリド

＜Liquides Imaginaires（リキッドイマジネール）＞は、香水業界で実績のある二人のエキスパート、レアな香りを求めるハンター David Frossard （ダヴィッド・フロサール）とデザイナーPhilippe Di Meo（フィリップ・ディメオ）のコラボレーションによって誕生しました。二人に共通するのは『パフュームの持つパワー』への飽くなき興味と探求心。彼らの情熱がフレグランスブランド創設の原点となっています。自己の内面に向き合う旅へと誘う五感にストレートに訴えかける媚薬のようなトリロジー。トリロジーは、香りのテーマ毎にコンセプトがあり、熟練した職人が手がけた特別なボトルに収められています。おとぎ話に登場するような宝石で装飾されたアンフォラの壺を彷彿とさせるボトルは、世界中のセレブリティの支持を得ています。