＜ELLA K＞の作品は、過ぎ行くはかない一瞬、遠くの地への旅の断片、そして自分自身の発見をテーマにしています。
女性調香師のソニアは旅の思い出を美しい香水、詩やスケッチに変えて行き、それは美と多様な世界への賛歌となります。

「ムスクK」は、ブラジル北東部のレンソイスへの旅からインスパイアされました。
風が作り出す白の砂丘の世界。
さらさらとした砂とラグーンの青が作り出すマラニャン州の白の砂丘、アクアマリン、ターコイズ、エメラルドグリーンのラグーンの透明感あるブルーが合わさり万華鏡の世界を生み出しています。

「ムスクK」は、フレッシュで塩っぽい香りを運ぶサンドリリーの香りから始まります。
ペッパーのアラベスク、砂浜で遊び、潮風が時を刻み、マングローブのウッディさ、ソルティーなイリスが混ざり土っぽいベチバーとアンブロフィックスが広がり、ラストノートでは砂丘から風で舞い上がる砂と空に浮かぶ雲のようなホワイトムスクの表現へ移ります。

＜ELLA K＞とは、架空の女性。彼女は旅をし、ポエムを書き、香りを提示します。
＜ELLA K＞とは旅へのいざない。遠くへ行く旅、感覚的に常に何らかの発見のある旅があります。しかし家に戻ってきてから私たちの本質を問いたくなるもの。魂に訴え、自己を発見させる＝見つめなおさせる旅というものもあります。今度はインナートラベルへと導くものとなります。
自分を知るために、大胆になり、自分の限界を超えていくような旅へいざなってくれます。