＜ELLA K＞の作品は、過ぎ行くはかない一瞬、遠くの地への旅の断片、そして自分自身の発見をテーマにしています。
女性調香師ソニアとパートナーのオリヴィエは、旅の思い出を美しい香水、詩やスケッチに変えて行き、それは美と多様な世界への賛歌となります。

“THE LEATHER COLLECTION”は、調香師ソニア・コンスタンが、50日間にわたって家族と共に旅行したアフリカにインスピレーションを得て発表されました。
歴史を通して、人類は“風”に魅了され、また妨げられてきました。初めて文字が生まれた頃から、人類は“風”について書いています。古代ギリシャの歴史家、ヘロドトスの著書『The Histories』（歴史）の中にも“風”についての記述がみられます。
“風”は古来より人間の存在に大きな影響を与えている故に、人間はある地域に特定した“風”に特別な名前をつけたのです。
地中海の湾の中でも、“風”は、イラン、アフガニスタン、スーダン、モロッコなど、それぞれの地域で異なる名前が付けられています。
エジプトに吹く、乾いて、砂っぽい地元に吹く“風”はKHAMSIN（カムシン）と呼ばれます。チュニジアではGHIBLI（ギブリ）。西マグレブ（西サハラ諸国：モロッコ、アルジェリア、チュニジアなどを含む）ではHARMATTAN（ハルマッタン）と呼ばれています。

「ギブリ」～シルクのようで焼けつくような、陽気な風～
ヌガーの甘い香りとジャスミンが、温かく薫り高いそよ風に。
ベースはレザーの香りで、ギブリの風の翼に乗って、マグレブの至る所でみられる無数の市場の真中へ、私達を運んでくれます。

＜ELLA K＞とは、架空の女性。彼女は旅をし、ポエムを書き、香りを提示します。
＜ELLA K＞とは旅へのいざない。遠くへ行く旅、感覚的に常に何らかの発見のある旅があります。しかし家に戻ってきてから私たちの本質を問いたくなるもの。魂に訴え、自己を発見させる＝見つめなおさせる旅というものもあります。今度はインナートラベルへと導くものとなります。
自分を知るために、大胆になり、自分の限界を超えていくような旅へいざなってくれます。