DETAILS
ヴァージニア・ウルフ著『 灯台へ』 に描かれた孤独と個人的な闘いから着想を得た調香師のエミリー・ブージュは、同作に描かれた凍てつくような暗い夜の空気を想起させるような香りを目指しました。
アロマティック マリン調の「ミニア」のトップノートは、爽やかでスパイシーなカルダモンで幕を開け、すがすがしくアロマティックなセージ、ミント、ユーカリが重なって、自由の爽快感と同時に寒い夜の孤独を表現。
グリーングラスの香りはスコットランドのスカイ島の風景を讃え、
シーソルトは海の水しぶきを連想させます。
ハートノートのシダーウッドとカシミアウッドが独特の洗練された雰囲気を添え、
ベースノートのミルラとパチョリがアーシーさをもたらし、
ウルフ女史が描いた島で生きる孤高の様を描写しています。
「「ミニア」によって私たちは小説に描かれた感情に深く入り込むことができます。
それほどまでに強い力を持つ、力強い香りです。
まるで暗で凍てつくような冷たい空気を吸い込んだかのような状況が思い浮かぶように、セージとスパイシーなカルダモンを用い、孤独感や荒野の感覚を描写しようと努めました。
氷のように冷たい要素とウッディで温かみのある要素をミックスすることで、無限の広がりを秘め、五感を目覚めさせ新たな体験へと誘うフレグランスに仕上げました」エミリー・ブージュ
「しかし結局のところ、一夜とは何なんだろう。
あっという間に暗闇が薄まり、鳥がさえずり、雄鶏が鳴き、波間でめくれた葉のように、淡い緑が鮮やかになる。
だが、夜は次の夜を連れて来る。冬はあまたの夜を蓄え、疲れを知らぬ指でどの夜も公平に、平等に扱う。
夜は長くなり、暗くなる。ときに美しい惑星を空高くに掲げた、明るい夜もある。
秋の木立は、荒れ果てつつも、寒々しい暗がりの中で燃え上がる
ぼろぼろの旗のように閃光を帯びている。」
『灯台へ』ヴァージニア・ウルフ著
価格 | 33,990円(税込) |
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内容量 | 100mL/フレグランス |
送料パターン | 一般便 |
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ABOUT BRAND
<ミラー ハリス>は、2000年に調香師リン ハリスによってロンドンに誕生したメゾン フレグランス ブランドです。リン ハリスが香りを学んだ南仏のグラースでの調合のテクニックと、自身の育ったロンドンのテイストを融合させながら、ボタニカルをコンセプトに、香料そのものの香りを活かすようにブレンドされたオーデパルファムは、どれも肌の上で柔らかく優しく香り立ちます。肌をキャンバスとして見立て、香りを肌の上にのせて芸術が完成するという考え方から創りだされたフレグランスは、肌の上で2つの香りを組み合わせる事により新しい香りを楽しむ事もできます。近年は、サステイナブルやロンドンらしいコンテンポラリーな要素を取り入れ、現代的でアーティスティックな手法でボタニカルな世界をモダンに表現しています。