女性性と自由を喚起するローズ。広告で使われるような、クリシェに嵌った女性性ではなく、複雑でいくつもの面を持つ女性性です。愛と苦悩、そして欲望に色取られたローズ。それは、薔薇の花に押し付けられがちな決まりきった役割に閉じ込められることを拒みます。
情熱の花としてのローズは、スパイスの中でも最も美しく驚きに満ちた、カカオの香りによってさらにその輝きを増します。アステカ文化はカカオを神の飲料とし、「チョコアトル」と彼らが呼ぶこの飲み物が媚薬としての力を与えることに気がついていました。
フリーダズ ソーンは、メキシコへのオードであり、この国を代表するアーティスト、フリーダ・カーロに捧げられています。苦悩に満ちた生涯でありながら同時に、何ものにもとらわれない才能を持ち、自分の思想を貫いたアーティストです。欲望と衝動、優しさと力からなる、既成の考えから解き放たれた香水です。この香水は、あなたにかつてないほどの自由への渇望を与えることでしょう。

トップノート：ラズベリー、ペアー
ハートノート：ローズ、チョコレート、ココア
ベースノート：パチョリ、バニラ

〈オブヴィアス〉は、パリのマレ地区でニッチフレグランスの専門店「リキッド」を運営しているダヴィッド・フロサールが2020年にリリースしたフレグランスブランド。彼が目指したのは「白いTシャツのような香水」 。シンプルでありながら上質であること。クラシックでありながら仕上げに妥協しないこと。 心地よい時間を過ごしたいと思う時に纏ってもらえるフレグランスにしたい。誰かを魅了するためのフレグランスから、自分が気持ちよく過ごすためのフレグランスへ。自分にとって気持ちのよいものなら、環境にとっても優しいものであるべきだという思いから、全ての無駄を取り除き、原料からパッケージに至るまで環境に配慮した素材にこだわりました。人々の新しいライフスタイルにフィットするような心地よい香りです。