時の経過とともに失われた記憶と淡い夏が、パープルメモワールの美しさを際立たせます。
アロマティックラベンダーとベルガモット、マンダリン、ほんのり香るコリアンダーのフレッシュなトップノートから始まります。柔らかなフローラルのミドルノートは、心を落ち着かせるラベンダーとスミレ、イランイランの豊かな花々のノートと、なめらかなオリスが広がります。クリーミーなサンダルウッド、リッチなラブダナムとパウダリーなムスクの官能的なベースノートに、カカオとトンカビーンの心地よいノートが重なり、洗練された香りへとまとめます。

＜フローリス＞の始まりは、1730年にロンドンのジャーミンストリート89番地で理髪店をひらいたジュアン・フローリスが、故郷メノルカ島に溢れる美しい香りを懐かしみ、その記憶をもとに香水をつくり始めたことにまで遡ります。お客さまのために個別に調合した香水は評判をよび、フレグランスブランドとしての地位を確立しました。そのレシピと優れた技術は子孫へと引き継がれ、＜フローリス＞は今でも創立時と同じ89番地に店を構え、時代を超えて愛される香りを創り続けています。細部までのこだわりと、上品さと繊細なエレガントさをもつ、フローリスファミリーが代々守り続けてきた香りの芸術品は、歴代の英国王室から愛され、現在も2つの英国王室御用達許可書を授与されています。またオーセンティックかつ時代に寄り添ったクリエーションは多くの著名人をも魅了し、数々の逸話を残しています。