2023.8.25
特集
「今日の自分が明日の自分をつくる」、美容ジャーナリスト齋藤 薫さんスペシャルコラム。5年後10年後もずっと輝き続ける自分でいられるために、そんな自分を大好きでいるコツをお届けします。
文/齋藤薫
美容ジャーナリスト、エッセイスト。女性誌編集者の経験を活かして美容記事の企画に携わるほか、化粧品会社や百貨店のコンサルタント、広告や商品開発のアドバイザーなど、幅広く活躍中。著書に『「美人」へのレッスン』『美人だけが知っている100の秘密』など多数。
その人が幸せかどうか、それは“明日との関係”に大きく左右される。つまり、どんなに恵まれている人も、明日を楽しみにできなければ、幸せとは言えないからだ。いつも目が覚めると今日のことを考えてワクワクする、それどころか、夜ベッドに入るともう明日が待ち遠しい…。そういう人ほど、非の打ち所なく幸せと言っていいのである。つまり、そういう人ほど、自ら楽しい予定をコンスタントにつくっている。それが当たり前になったとき、人は毎日“明日の自分”を好きになれるのだと思う。
いつも先のことを楽しみにする人と、いつも退屈な人の決定的な差、わかるだろうか? それは、すべてにおいて、物事を面倒くさがらないこと。新しい習い事を始めること、新しい出会いの場に出かけること。いやもっと単純に、絵画展やコンサートに行ったり、誰かと食事に行くことまで、いろいろ面倒がると、もう人生は動いていかない。心が停滞し、やがて人生も停滞して、生きていることすら退屈に感じるようになっていく。でもそう考えれば、人生を退屈にしないのは100%自分自身が面倒がらないこと、それに尽きるのである。
特に疲れていないのに、「今日は疲れているね」と言われると、なんだか暗に「老けたね」と言われたような気がして、ちょっと落ち込むもの。でもなぜ、疲れていないのに疲れていると言われてしまうのだろう?疲れて見える最大原因は、ズバリ肌に透明感がないこと。家の鏡には光や距離の関係でなかなかこの透明感が映らないから、元気なつもりで出かけてしまう。
そこで考えた、透明感がない日でも今日は元気そうと言われるたった一つのコツ、これはひとえに相手に会った瞬間、100%の笑顔をつくること。笑っているつもりでも、笑顔が中途半端で、相手には笑っているように見えないケースが少なくない。だから人に会ったら満面の笑顔。心がけてみて。
人に褒められると“幸せホルモン”ドーパミンが分泌されることはよく知られているけれど、実は人を褒めたときも別の“幸せホルモン”、オキシトシンが分泌されると言われる。ドーパミンは褒められたからもっと頑張ろうとする意欲を生む働きがあるとされるのに対し、オキシトシンは精神的な安らぎを与え、人付き合いなどへの不安を和らげる働きが。だからまず、褒められる前に褒めること、すると相手のことが好きになり、もっと褒められるから、自分のことも好きになれる好循環。人との間にもいつも幸福感を得ることができるはず。
長い旅はもちろん、日帰りの遠出にも、必ず連れて行きたい言葉がある。「どこに行くのでも、心を込めて行く」。これは孔子の教えで、時代を問わない“外出の心がけ”として、心に留めおいていてほしいのだ。いやそもそも心を込めて行くとはどういうことか、そこをまず考えてみてほしい。
自分の行くところすべてに、じつは意味がある。行きたくない、来てもつまらなかった…。そう思ったとしても、きっとここに来たのは、自分に何か大切なことを教えようとしているのだと、そう思うべき。すると、どこであれ、思い出の場所になる。未来につながる場所になる。それが心を込めるということ。
朝の「おはよう」をどう言えたかで、その日1日の生き方が変わる。「おやすみなさい」をどう言えたかで、明日の意味も変わる。そして「こんにちは」「さようなら」をどう言えたかで、相手との関係が変わる。当たり前の挨拶ほど、そういう役割を持たされているからこそ、一つひとつ丁寧に、クリアな声で言うべきなのだ。加えて、その人の心の向きと生き方と直接関わってくるのが、「ありがとう」であり「ごめんなさい」。この当たり前をできるだけたくさん、できるだけ思いを込めて言うことが、未来の自分を好きになり、未来そのものを好きになる決定的な鍵になるって気づくべきなのだ。
怒りは誰にでも生まれるものだから、そのマネージメントは、未来の自分を好きになる決定打となり得るもの。怒りさえコントロールできれば、平和な心で生きられるうえに、相手はもちろん自分を嫌いにならずに済むからだ。どうしても怒りが収まらないときはこうしてほしい。怒りは紙に書くと収まると言われるけれど、今どきはやはりメールに起こすこと。なるべく強い口調で怒りをぶちまけたら一度“保存”、後で読み返して、気が済んだら“消去”するというパターン。どんな怒りもやがて収まるものだと知るはずだ。
家の中は、ほとんど“自分自身”と言ってもいいほど、自分をそっくり物語る場所だけれど、最も自分自身と言っていいのが、たった今まで寝ていたベッド。だから起きてすぐ、それを整えることは、その日の心身を整えることに等しいのだ。乱れたまま外出すれば、何か忘れものをしたように感じるばかりか、帰宅したとき、またベッドに入るときも、心が乱れた自分を感じてしまうのかもしれない。世界的なアスリートが、自分を整えるため、ベッドだけは直して出かけると語っていたことが忘れられない。
就業中にマインドフルネスの時間を取る会社が増えている。仕事の効率を上げるため、そして社内の人間関係を良くするため。人間の頭には1日に数万個の思考が次々によぎっていくと言うが、その約7割はマイナス思考の良くない考え。だから、時々頭を空っぽにして邪念を追い出し、整理する。それがマインドフルネス。といっても難しくはない、4秒で鼻から吸った息を、7秒でゆっくりと鼻から吐くだけ。これを繰り返して3分間深呼吸するだけなのだ。夜は深い寝息をたてるのに、日中の呼吸は極めて浅い。だから良い自分をつくるために毎日深呼吸を。
人と比較してはいけないと言われる。そしてできるなら、昔のほうが良かったと過去の自分との比較も避けたいもの。ただ日々の小さな比較は、むしろ意識してするべきだ。とても大切なのは、昨日の自分より1%でもいいから、美しく楽しく喜びに満ちた自分でありたいと思うこと。そして今日よりも明日、もっと輝いていなければと思うこと。本当に1ミリでいいから、昨日の自分と競って、前に出ること。その繰り返しこそが、5年後10年後もずっと輝き続ける自分でいられ、そんな自分を大好きでいる絶対のコツなのである。
---fin.
ブルーグリーン、パープル、肌馴染みのいいオレンジなどさまざまな遊びのカラーが混在する鮮やかなアイシャドウパレット。
結構カラフルなので使いにくいのかな?と思いきや、淡めの発色なので肌色関係なく使えます。
左上:とにかく輝きがすごい、イエローベースに多色のラメ。夏の日差しを表したようなポジティブなカラーです。画像では目頭、上まぶたの真ん中にのせています。
右上:透明感のあるグリーン。日本人は黄色人種なのでグリーンは意外と似合いやすいカラー。画像ではアイホール全体に重ねています。軽めにのせるのがポイント!
左下:今季トレンドでもあるライラック系のカラー。パール感もキレイな目元になれます。画像ではアイホールの二重幅まで塗っています。
右下:果実のようなフレッシュなオレンジ。肌馴染みがよく、立体感を与えてくれます。画像では下まぶた全体に使用しています。
1度に4色使うのもいいですが、単色使いや2色の組み合わせなどですっきりまとめるのもかわいい印象でした。(画像のメイクは全色使用しています)
ブルーグリーン、パープル、肌馴染みのいいオレンジなどさまざまな遊びのカラーが混在する鮮やかなアイシャドウパレット。
結構カラフルなので使いにくいのかな?と思いきや、淡めの発色なので肌色関係なく使えます。
左上:とにかく輝きがすごい、イエローベースに多色のラメ。夏の日差しを表したようなポジティブなカラーです。画像では目頭、上まぶたの真ん中にのせています。
右上:透明感のあるグリーン。日本人は黄色人種なのでグリーンは意外と似合いやすいカラー。画像ではアイホール全体に重ねています。軽めにのせるのがポイント!
左下:今季トレンドでもあるライラック系のカラー。パール感もキレイな目元になれます。画像ではアイホールの二重幅まで塗っています。
右下:果実のようなフレッシュなオレンジ。肌馴染みがよく、立体感を与えてくれます。画像では下まぶた全体に使用しています。
1度に4色使うのもいいですが、単色使いや2色の組み合わせなどですっきりまとめるのもかわいい印象でした。(画像のメイクは全色使用しています)
構成/ISETAN'S BEAUTY
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