2024.12.25
コラム
日々の忙しさに追われて、ふと鏡を見るとお疲れ顔に!毎日、メイクはしているのにどうして…」そんな大人にこそ試してほしいのが、“テクニックを詰め込んだメイク上手”を超えて、幸せなオーラが放たれるような“多幸感メイク”です。自分自身の影を払拭して周囲にまで幸せを拡大することで、その場のハッピーの総量が増えるおすすめのスタイル。今回は失敗しない多幸感メイクのコツや、多幸感メイクにおすすめのトレンドアイテムを美容家の西村直子さんがナビゲートします。
私がイメージする多幸感メイクとは、周囲に幸せな空気をもたらすスタイルのこと。
もし一緒に過ごす人がどんよりと疲れているような暗い顔、不機嫌な表情に見えてしまうと「楽しくないのかな?」と心配になり、周りの人まで気分が沈んでしまいますよね。ファッションもメイクも自由が基本ですが、時にはコミュニケーションツールの一つとして、お互いの幸福度を高めるために活用したいもの。明るさや華やかさ、生命感に満ちたメイクをすることでその場にいる人をリスペクトし、ともに楽しくハッピーに過ごすきっかけになるのです。
つまり、多幸感メイクは自分の充実感を見せびらかすような自己満足メイクではなく、あくまでも周りの人に幸せを運ぶメイクや、その場の空気感が高まるメイクがコンセプト。
具体的には、にごりのない透明感、若々しいツヤ感、上気した血色感を備え、どんなシーンでも好感度が高く、年代を問わずに似合う汎用性の高いメイクです。
多幸感メイクのキーワードは、透明感やツヤ、血色感。どれかひとつのステップで作り込みすぎず、スキンケアによる土台づくりからスタートし、化粧下地、ファンデ、パウダー、チーク、アイシャドウ、リップと順番に少しずつ幸せニュアンスを重ねていくことで、一体感と軽やかさがある仕上がりに。
多幸感メイクの基本は、澄み渡るような透明感があり、内側から生命感あふれるツヤが透けるような肌。ベースメイクの最初のステップである下地を塗る前に、まずはスキンケアでたっぷりの潤いを入れ込んで、素肌からツヤを放つ肌に整えておくことが大切です。スキンケアがしっかりとなじんでいない肌に下地を塗り重ねるとズルズルとして密着せず、メイクくずれの原因に。潤いが角質層に浸透し、充分に満たされた状態から下地をスタートしましょう。
ベースメイクの層は薄く重ね、フィット感を高めることがポイント!
下地を薄くなじませたあとは、ファンデーションも薄く重ねます。一方、素肌っぽく仕上げようと少量を伸ばし広げすぎて、本来必要なヴェールが形成されていない場合もあるので要注意。少なすぎても多すぎても美しい薄膜ヴェールは作れないのです。
下地やファンデはスポンジにたっぷりと取り、手のひらや、甲などで充分になじませてから顔にのせると失敗しにくいはず。また、塗るときは力を入れすぎず、トントンと少しずつのせながら位置を移動して全体を薄く仕上げるイメージでなじませてみて。
コンシーラーを使う場合は、肌悩みを色素で全部覆い隠すのではなく、光でとばすことがポイント!意識して欲張らず、お悩み部分は5分の3ぐらいのカバーで留めましょう。その後のパウダーも少量ずつ丁寧になじませて薄いヴェールを作り、肌を均一に整えて。
私が多幸感メイクを意識する場合、チークは下まぶたのアイシャドウに重なるぐらい高い位置に入れるのがお気に入りのスタイルです。一般的にチークはにっこり笑ったときに“頬の一番高く盛り上がる部分”に入れるのが基本ですが、大人になるにつれその頬の頂点が下がってしまうので、たるみが強調されやすくなるのです。
また、目もとに近い部分に血色を足すことで、ふんわりとした色っぽさと華やかさが増した“幸せなほっぺ”に。さらにその上から重ねるハイライトは顔の内側で両頬の頂点、鼻のつけね、あご先を結ぶ“ハート型”ラインを基準に重ねることで、ツヤ感と立体感を演出します。
アイメイクは“余白”の有無で印象が変わります。バービー人形とひな人形を想像してみてください。バービー人形のように上下まぶたにアイカラーやアイライナーをしっかり入れて陰影を強調すると骨格が際立ち、立体感と華やかさが目立つ印象に。
逆にひな人形のように目もとに余白があると、本人は顔が大きく見えると思いがちですが、しなやかさや抜け感、上品さが生まれ、意外にも周りからは好評だったりするから不思議です。
どちらのメイクも使いこなせるようにしつつも、「初めまして」のシーンではより上品な抜け感が表現できる余白のあるアイメイクが、周囲の人を幸せにする多幸感メイクにふさわしいといえそうです。
私の場合、下まぶたに陰影カラーをなじませて重心が下にくる配色を心がけています。流行りの中顔面が短く見えるバランスになり、高めチークとの一体感も生まれます。その分上まぶたのアイカラーは、色のニュアンスを感じる程度の薄めの仕上がりに。また、イキイキと輝く瞳を演出するために黒目の上にハイライト効果のあるパール系アイカラーを重ねるのもおすすめです。
多幸感は肌や頬、目もとで表現するので、リップは引き算を意識して軽やかな色味で仕上げるとバランスが取りやすくなります。大切なのは、ふっくらとした立体感とツヤ感を演出すること。口角はしっかりと上がるように描いて、にっこり笑顔を再現します。
年齢を重ねると唇が痩せて下唇の口角と唇の底を結ぶ角度が浅くなるので、その角度に沿わないように外側にラインをとって舟形の台形を意識して仕上げます。上唇は自然な曲線のオーバーリップに。
多幸感メイクにはくすみや色ムラはご法度。下地の段階で明るく澄んだ肌に整えるトーンアップ*が必須です。選ぶポイントはファンデとの相性を意識すること。マット系ファンデを使いたいときは奥からの光沢感を放つタイプを、ツヤ系ファンデを使いたいときは凹凸をなめらかに整えるタイプの下地を仕込んでおくと洗練された仕上がりになります。
*:メイクアップ効果による
絶妙な調色で優れたくすみカバー力を発揮するラベンダーピンクベージュ。
トーンアップ*効果が高く、ほんのりとした血色とツヤが仕込めます。こちらの1アイテムだけでもシミや色ムラが目立たなくなるのでノーファンデで過ごしたいときにもおすすめ。多幸感メイクでピンクチークを使う場合、最初にこちらを全体に塗ってからさらに頬骨に重ね塗りしておくと、より一体感のある血色感が演出できます。スキンケア効果も高く、紫外線や大気汚染から肌を守ってくれるのがうれしい。
*:メイクアップ効果による
<DECORTE/コスメデコルテ>サンシェルター マルチ プロテクション トーンアップCC 35g SPF50+・PA++++ 3,300円
みずみずしく濡れたようなウォータリーなツヤを放つ下地。
4色展開のうち、多幸感メイク用におすすめしたいのは#001の澄み渡るブルーラベンダーカラー。水と光を抱えるような青み系の補正力が高く、透明感が際立ちピュアな幸せ肌が演出できます。また、ワントーン明るく補正しつつもシアーに透ける質感だから、白浮き感がないところも魅力。美容液成分配合で、潤いに満ちた軽やかなつけ心地が続きます。
<ADDICTION/アディクション>アディクション スキンプロテクター カラーコントロール 30g SPF40・PA+++ 4,180円
肌の質感がワンランク高まるような、ラグジュアリーな仕上がりを叶えてくれる大人の多幸感下地。
奥から光を放つような肌になれるので、特にマット系のファンデーションを塗る前にこちらを仕込んでおくと、端正で洗練された雰囲気とイキイキとした生命感の両立が可能に。スキンケア力も備えていて、紫外線や乾燥などのダメージから肌を守り、明るく澄んだ肌へと仕上げる美白*効果も。
*:メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ(美白有効成分4MSK配合)
<clé de peau BEAUTÉ/クレ・ド・ポー ボーテ>ヴォワールルミヌ 30mL SPF38・PA+++ 7,700円
ふんわりとナチュラルな血色感で、自然にくすみを飛ばすライトピンクの下地。
肌をしなやかに包み込むようなストレッチの効いた密着感があり、凹凸をなめらかに整えます。また、ナイアシンアミド(保湿成分)や進化型ヒアルロン酸(保湿成分)などのスキンケア成分を贅沢に配合。塗っている間、豊かな潤い感に満たされて乾燥によるメイクくずれを防止。表面はサラッと、内側はしっとりと快適なつけ心地が続くのが魅力です。
<PAUL&JOE/ポール&ジョー>モイスチュアライジング プライマー 30mL 4,070円
10年後の肌のために選ぶスキンケアに対し、ファンデーションはまさにその瞬間の“旬を体現する”ために選ぶもの。自分の好みだけを優先するのではなく、シーンや季節、トレンドに合わせて美しく装う意識が周りに幸せを運ぶ多幸感メイクのカギとなります。ハッピーで華やかな印象のために、ツヤ、透明感、みずみずしさなどが表現できるタイプを選択して。
スフレのように柔らかく伸び、ふわっと毛穴が見えなくなる秀逸なリキッドファンデーションです。
ぽんぽんとなじませてもさっと伸ばすように塗ってもムラにならずに、きめ細かく均一な多幸感あふれる肌に仕上がります。本来は粉体のピグメントを、新技術により液状にしてから配合することでなめらかなテクスチャーを実現。薄いヴェールが肌と一体化して、ヨレず、くずれず、美しい仕上がりが続きます。色展開が豊富なところも見逃せません。
<SUQQU/スック>ザ リクイド ファンデーション 30mL 11,000円
美容液のようにみずみずしいテクスチャーで“ケアしながらメイクする”という発想のファンデーション。
2種のヒアルロン酸(保湿成分)が贅沢に配合されていて、素肌そのものが美しく輝いているようなナチュラルなツヤが長時間続きます。画像でピックアップした#PO-01は、肌なじみの良いピンクオークル系で華やかな血色感を演出。肌悩みに多い黄ぐすみがナチュラルにカバーでき、色ムラなども気になりやすい大人の肌におすすめです。
<LANCÔME /ランコム>タンイドル ウルトラ ウェア ケア アンド グロウ 30mL 7,920円
さっと手早く塗るだけで、プロが端正に作り込んだような洗練された肌が叶うクッションファンデーションです。
メイクアップとスキンケアが融合した独自技術、ライトエンパワリングエンハンサーを採用。コンシーラーがいらないほどの高いカバー力がありながら、濡れたようなフレッシュなツヤ感があるため厚塗り風になりません。普段使いはもちろん、主役級のオーラを放つ多幸感の高い肌になれるので、華やかなイベントのメイクにも映えるベースが作れます。
<clé de peau BEAUTÉ/クレ・ド・ポー ボーテ>タンクッションエクラ ルミヌ 15g SPF25・PA+++ 8,030円
<clé de peau BEAUTÉ/クレ・ド・ポー ボーテ>ケース(タンクッションエクラ ルミヌ) 3,520円
みずみずしく伸び広がり、ヘルシーな光沢のある肌を演出するクッションファンデーション。
肌の内側から輝きが放たれるような仕上がりのため、ヘルシー&カジュアルメイクからラグジュアリーなパーティメイクまで幅広いシーンの多幸感メイクで活躍するタイプです。さらに、潤いで満たし軽やかなつけ心地を持続。アジア人女性の肌トーンを輝かせるシェード展開もうれしいポイントです。
<YVES SAINT LAURENT/イヴ・サンローラン>ラディアント タッチ グロウパクト 12g SPF50+・PA++++ 10,670円
コンシーラーを使う場合は、薄く伸びて密着し、肌に段差ができないものが鉄則。ハイカバーなマットタイプより、ツヤと光の反射でシミやくすみをとばすタイプがおすすめ。また、全てを完璧に消し去ろうとせず、軽やかさを優先させることがポイントです。肌悩みが多少透けても、そのあとにパウダーやチークのミルフィーユで自然に目立たなくなるので、重ねすぎずフィット感を優先して洗練された仕上がりに。
ピタッと薄く密着するコンシーラーの名品。
普段は肌に段差ができるのが苦手で、あまりコンシーラーを使わない私ですが、こちらはハイライター代わりにもなり、使い勝手がよいので愛用しています。悩みを色で隠すというより光で飛ばして目立たなくする仕上がりで、くすみや影がご法度の多幸感メイクにはぴったり。手軽に使える筆ペンタイプで、外出先でリタッチするときにも便利なのでポーチインしておきたいアイテムです。
<YVES SAINT LAURENT/イヴ・サンローラン>ラディアント タッチ 6,600円
みずみずしいテクスチャーで、肌に溶け込むリキッドコンシーラー。
なめらかに伸びたあと、ピタッと密着し、美しい仕上がりが長時間続きます。カバー力がありながらほんのりとしたツヤも含んでいるので、厚塗り感のない自然な仕上がりに。こちらは“カバータイプ”が5色展開で、シミやクマなどの色ムラカバーに適した濃淡ベージュ系3色と、血色を仕込むピンク系、黄みを補正するイエロー系と豊かなカラーバリエーションも嬉しい。今回画像でピックアップした#C01は最も明るいベージュで、ハイライト的にも使えます。
<JILLSTUART/ジルスチュアート>ジルスチュアート ダイヤモンドティップス コンシーラー 3,300円
ベースメイクの美しさを決めるパウダーは、とにかく上質なものを選ぶことが成功のカギ。きめが細かく均一な仕上がりを叶えるもの、透明感があり粉っぽさのないものが必須となります。また、メイクをしてから8時間後を目安にしてくずれたり、乾いたりしないものを選ぶことも意識して。
ルースパウダーの名品として名高いコスメデコルテAQのフェイスパウダー。
粒子が驚くほど細かく、繊細な薄膜ピンクのヴェールが美肌を演出してくれます。重ねても粉っぽくならず、ピュアな透明感が長時間持続。それでいて、毛穴や色ムラに羽衣をかけたようになめらかにとばし、均一な肌仕上げに。また、美容成分をたっぷりと含み、つけている間中、肌を包みこんで守ってくれるようなスキンケア感があります。乾燥が気になるこれからの季節でも活躍するはず。
<DECORTE/コスメデコルテ>AQ ミリオリティ フェイスパウダー n 30g 18,700~22,000円
チークで再現したいのは、幸せ感と躍動感を感じる上気した血色と内側からのツヤ。特に肌のツヤ感は、みずみずしい心の潤いやイキイキとした生命力と連動しているため、多幸感メイクには欠かせない要素です。パウダータイプでもクリームタイプでも、繊細なツヤ感があるものを選んで。
人気の韓国コスメブランドの中でも、HERAは大人世代に使いやすいラグジュアリーな処方が魅力です。
こちらは天然由来成分を96%以上配合した体温でとろけるスキンケア感覚のバームカラー。パウダーの前でも後でもなじむので、質感の違いを楽しめます。私は、薄くパウダーをなじませたあとに目の下ゾーンに重ねます。じゅわっと内側からにじみでるような血色感、ツヤが際立って鮮度の高い仕上がりに。休日に家で過ごす時間やジムでのワークアウトなど、リラックス感を保ちながらもおしゃれな顔になれるのでおすすめ。保湿力が高くリップ使いもおすすめです。
<HERA/ヘラ>センシュアル リップ アンド チーク 4,840円
肌の内側から光を放つように、ピーチピンクにゴールドパールがブレンドされたリキッドチーク。
三越伊勢丹2024年年間ベストコスメのカラーメイク部門で堂々の1位を受賞した話題のチーク。発色が鮮やかなので、一度手の甲にとってからスポンジや指で少しずつなじませることで、抜け感のある洗練された仕上がりになります。頬だけでなく、鼻先やまぶた、あご先にほんのりと血色のニュアンスとして足すと大人可愛いが増します。ヒアルロン酸(保湿成分)やヴィーガンコラーゲン(保湿成分)配合で、しっとり快適な使い心地。
<NARS /ナーズ>アフターグロー リキッドブラッシュ 4,840円
内側からの血色感を再現したような優しい表情のコーラルピンク。
繊細な輝きの暖色系パールが配合されていて、あたたかみのある上品なツヤ感を演出したいときに使いやすいカラーです。パウダータイプでありながら、粉体をオイルでコーティングして配合するという独自テクノロジーが採用されているので、しっとりとなめらか伸びてピタッと密着。重ねても粉っぽさや厚塗り感が出ないので夕方のお疲れ顔にこちらをプラスすると元気顔に!お直しで失敗しない使いやすいチークです。
<ADDICTION/アディクション>アディクション ザ ブラッシュ パール 3,300円
ハイライトはパール粒子が繊細なものを選ぶこと。テラテラしすぎたりギラつきすぎたりしないことが多幸感肌の条件です。また、純白タイプよりも、ほんのりと暖色のニュアンスを感じる色調のほうが肌になじみやすく、使い勝手がアップします。
モザイク状のハイライトカラーがブレンドされ、肌に洗練された輝きをプラス。
オパールのような繊細ニュアンスで、動いているときも静止した瞬間も内側から光を放つような上品なツヤ感を叶えます。私はおでこにさっと入れたあと、両頬の高いところと鼻の付け根、あご先を結んで、顔中央に小さなハート型を描くようにいれることで、頬をふっくらと見せて多幸感のある表情を演出しています。上品な光を集めたい大人の多幸感メイクにぴったりのアイテムです。
<cle de peau BEAUTE/クレ・ド・ポー ボーテ>ル・レオスールデクラ 9,350円
プロのヘアメイクアップアーティストが愛用するハイライトカラーとして有名なのがこちら。
三越伊勢丹2024年年間ベストコスメのベースメイク部門で3位を受賞した注目のハイライト。ブランド独自の製法でマクロパールとマイクログリッターをブレンド配合。シアーな軽やかさがありながらさりげなくゴージャスな輝きが楽しめる絶妙な仕上がりです。ほんのりとした黄みのニュアンスは肌なじみがよく、白浮き感がありません。特におでこに入れると丸みが強調されて、顔全体の立体感、透明感がアップします。
<M・A・C/マック>M・A・C ミネラライズ スキンフィニッシュ 5,940円
目もとは、ハッピーオーラが漂うピンク系がシェードに入っているパレットを選ぶのがおすすめ。甘いピンクが苦手な人は、ヘルシーで肌なじみがよいコーラルピンクを選んだり、ブラウンを先に仕込んでからピンクを重ねると甘すぎずフレッシュな雰囲気に。
キュートなフラワー型のパレットで、使うたびに幸せを感じるようなときめきカラー。パウダーの質感がなめらかなので指でなじませるだけでもすっと溶け込み、どの色から塗り重ねても失敗知らずのシェードで嬉しい!
私のお気に入りの塗り方は、中央のクリームベースをまぶた全体に塗り、下段のブラウンを下まぶたにオン。次に同ブラウンを上まぶたのアイラインの際に入れ、左のラベンダーを少し幅広に重ねづけします。さらに右ピンクを上目頭と涙袋に入れて血色感をプラスします。仕上げに、上のベージュパールカラーをまぶた中央に重ねて立体感を演出するスタイルです。
<JILLSTUART/ジルスチュアート>ジルスチュアート ブルームクチュール アイズ 6,380円
明るくフレッシュな雰囲気のピンクオレンジ系パレット。
ヘルシーで肌なじみがよいので、甘すぎるピンク系や青みピンク系が苦手な方でもトライしやすいタイプだと思います。ふんわりソフトなマット系、パールやラメが際立つシャイン系など、各色によってテクスチャーが異なるので重ねづけすることで自然な奥行きと立体感が楽しめます。また、どのカラーも発色がキレイなので、さっと単色塗りでカジュアルに使ってもしっかり映えるのがうれしいポイント。
<PAUL&JOE/ポール&ジョー>アイデザイン パレット 5,500円
名品揃いのルナソルのアイカラーの中でも、今私が最もお気に入りのパレットがこちら。一見やや個性的な組み合わせに思えますが、実は簡単に上品な華やかさが演出できる使いやすいパレットです。各カラーの質感がそれぞれ違うので、重ね使いのレイヤリングが楽しめるところも魅力。
私のアレンジテクは、右下のオレンジブラウンをベースとして下まぶたと上まぶたに薄く伸ばし、左下のピンクを重ねづけ。さらに、左上のベージュピンクパールを上まぶた中央にのせます。右上のラベンダーカラーは繊細な微粒子パウダーでマットな質感でありながらほんのり輝く名脇役。ハイライトとして目頭下や目尻に入れると、瞳の輝きが増したようなイキイキとした表情に。
<LUNASOL>アイカラーレーション 6,820円
リップカラーを選ぶときは、引き算を意識して。肌、頬、目もとに幸せオーラや華やかさをまとう分、唇はシアーな方がバランスよくまとまります。そして色よりも質感が大事! みずみずしいツヤでふっくら立体的に整えることで、ハッピーな言葉しか出てこない笑顔を思わせる口もとに。
とにかく可愛くて、塗った瞬間から気分が上がるライトコーラルピーチ。
トレンド感あふれる韓国ブランドだけあり、鮮度の高いカラーで大人の愛らしさを上手に引き出してくれます。肌なじみもよく、自然光から室内の光までシーンを選ばず使いやすいところも魅力。植物由来成分のアーモンドオイル(保湿成分)、ココナッツオイル(保湿成分)配合で、しっかりとした保湿感もあるので唇の乾燥が気になる人にもおすすめ。
<HERA/ヘラ>センシュアルフィッティンググロウティント 4,400円
素の唇の色をナチュラルに整えて、トーンアップ*する透明ピンクカラー。
後から使うリップの発色を高めるピグメントが入っているので、淡いカラーやシックなカラーを重ねたいときにあらかじめ仕込むことで、キレイな発色を叶えます。ベースとして使ってもよいのですが潤いに満ちたツヤ感があり、これだけでもふっくらとした立体感が演出できます。テクスチャーの心地よさで自然に笑顔になれるような、まさに多幸感あふれるリップカラーです。
*:メイクアップ効果による
<YVES SAINT LAURENT/イヴ・サンローラン>YSL ラブシャイン キャンディ グロウ バーム 4,950円
ほんのりとしたゴールドの輝きを感じるベージュオレンジ。
ヘルシーで知的な雰囲気があり、あえて甘さを全面に出さないところに大人の余裕や優しさを感じるスマートなカラーです。チークを思いっきり華やかにしたいときの“引き算リップ”としてもぴったり。美容液成分配合でみずみずしくなめらかなテクスチャーも快適。するすると伸びたあとは心地よく密着して、唇の縦ジワも目立ちにくい気がします。
<KANEBO/カネボウ>カネボウ ルージュスターヴァイブラント 4,620円
多幸感メイクを実践するときに活躍する愛用品をご紹介。どれも使い勝手がよい名品ぞろいなので、ぜひチェックして。
西村さんコメント
ホリデーシーズンには高発色できらめく光を放つメイクも楽しみたいもの。グロウ感のある肌づくりはヘルシーなカラーだと親しみやすさも高まります。夕陽に照らされたような頬にシャンパンの光が反射したようなドラマチックなメイクが楽しめるこちらのブラッシュは華やかさが抜群ですが、単色でも使いやすく溶け込むように馴染むので肌も美しく見えます。
<DIOR/ディオール>ディオールスキン ルージュ ブラッシュ カラー&グロウ 8,470円
西村さんコメント
ミストマニアの私が選ぶ“高機能ミスト”として、下地も仕上げもUVも叶える4in1ミストのこちらを超えるものがなかなか無いと唸るほどのアイテムです。ミルキータッチで保湿力も高く、乾燥と紫外線から肌を守りながら艶々なルックに仕上げてくれます。一年中、溺愛している両手では足りないリピートアイテムです。
<GIVENCHY/ジバンシイ>プリズム・リーブル・プレップ&セット・グロウ・ミスト 70mL SPF45・PA++++ 6,050円
西村さんコメント
大人気のトーンアッププライマー。こちらを仕込んでいる日は肌を褒められることが多いので出番が多い愛用アイテム。どのファンデーションとも協調性が高く、ムラになりにくくテクニック要らずなので、メイクタイムからハッピーになれるほど。人気ゆえに欠品のこともあり、ストックしていないと不安になります。肌質、肌色問わずフル補正してくれるこちらでメイクを楽しんで欲しいです。
<NARS/ナーズ>ライトリフレクティング トーンアップヴェール 30mL SPF27・PA++ 6,380円
多幸感メイクとは実は相手が感じるものではないでしょうか。極端な例えですがスキンケアは今と将来の自分の肌のためのいわば「利己」、メイクアップは旬を感じ空間に彩りを添えるもので、また、共に過ごす方のための「利他」の存在であるように考えています。その昔、淡く明るいピンク色のチークやリップを使ったメイクの日は、幼かった息子や、息子のお友達の女の子たちから可愛いと反応があり、興味を持たれることも。自然と子どもの前では明るく透明感のある色を選んでいました。誰のためのメイク?という問いかけには大事な方が喜んでくれることが自分の幸せにつながるメイクなのではと答えたいです。一人時間では、思い切り振り切ったメイクも楽しむ私ですが、多幸感メイクの日は「わ、元気そう!」とお声がけいただくことが多く、その場の空気感も明るくなるのでコミュニケーションツールになっています。元気そうで、躍動感があるメイクをすることで揺らぎやすい年代の私自身が励まされることも。メイクってだから面白いですね。仲間が集う季節、皆さまも多幸感メイクでハッピーを共有してくださいね。
※価格はすべて税込です。
※品切れの際はご容赦ください。
※2024年12月25日現在の価格です。価格が改定となる場合がございます。
活動名
美容家・西村直子
現在に至る19年間、25ansのスーパー美容読者として活動。
10年間の香港暮らしで培った経験から独自の美容道を開拓し更年期向けの地球美容を実践中。コスメや美容法を見極める眼力を持ち各種媒体で連載を持つ。
・「25ans」 Naoko’s EYES
・「kokode beauty」美をつくるもの
Instagram : @naoko_nishimura_
校正・再編集
meeco magazine編集部
三越伊勢丹化粧品メディアmeeco magazine(ミーコマガジン)。新作コスメや限定品、最新トレンドが満載!毎日見たくなるスウォッチや、レビューをプロの視点で発信。新作コスメカレンダーも要チェック!
ポイント
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