2024.11.6
コラム
美人に見える条件とも言える「美人顔の黄金比率」をご存じですか?人間が美しさを感じる比率のことで、メイクアップや美容整形の分野でも美しさを測る基準の1つとして注目されています。アプリで画像加工したかのように目が大きくて、パーツが左右対称で、小顔でフェイスラインがシャープでシュッとしている…このように、皆それぞれ自分の理想の顔に少しでも近づきたいですよね。本記事では顔の長さや目と目の幅、各パーツの左右差やバランスなどを細かく分析しトレンドを交えてメイクで変化を出すコラムのご紹介もいたします!
「黄金比」という言葉をご存知でしょうか?
‟人間が最も美しいと感じる比率”を意味し、物事のバランスと調和を最適化し視覚的魅力を引き出すと言われています。簡単に言い換えると、「理由はわからないけどなんとなく綺麗に見える」「直感的に好き」と感じやすい比率ということです。世界のあらゆる建造物や身近なロゴマークなどに採用されており、知らずのうちに目にしていることも多いはずです♪
■有名な黄金比のバランス配分比率は「1:1.618」
自然界、美術、建築の分野等で広く採用されており視覚的な調和と惹きつける力をもたらします。
ガウディの「サグラダ・ファミリア」や、芸術の世界だとレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」「最後の晩餐」などの作品にも黄金比が用いられていることが有名です。
一方、日本では古くから「1:1.414」という比率が美しいとされる傾向にありました。
黄金比とは少し異なる「白銀比」という比率で、日本人はじめアジア人が好む美しさの比率と言われています。
こちらの比率は法隆寺の五重塔や銀閣寺、東京スカイツリーの設計にも採用されていると言われています。日本独自の紙のサイズ規格であるB判がこの白銀比に近いとされており、私たちの身のまわりにも多く存在します。
「日本人がどのような比率の四角形を好むのか」という調査では1位が白銀比に近く、2位が正方形、3位が黄金比に近い比率という結果が出ているとか。
・顔全体やパーツ配置のバランスには、美しいと感じやすい比率があるとSNSなどで話題になった。
・人気のアイドルや女優など、なりたい顔の要素から骨格やパーツのバランス比率を割り出した。
・あくまでその時代の美の基準が数値化されただけのため、比率からズレている=美しくないというわけではない。
・一方で数値化されたことで、メイクで顔の造形のバランスを調整しやすくなった。
美術や建造物のみならず、メイクアップの世界でも人の顔バランスに黄金比があるとされています。「ゴールデンプロポーション」とも呼ばれ、プロのメイクアップアーティストの場合、この黄金比を実際に取り入れてメイクをする方が多いのです。
コンプレックスの克服や、理想的な自分になるための手段としてうまく「顔の黄金比」を活用していくことがポイントです!
顔の黄金比は、顔の縦の長さや横幅、目・鼻・口などのパーツとのバランスや配置、また各パーツ単体の大きさや幅などの比率が関係しています。自分の顔の輪郭に対してのパーツの大きさが関係してくるので、鏡を見ながら一緒にチェックしてみましょう!
■顔の横幅の比率
→ 顔の横幅=眉間の幅×5
・眉間の幅(眉頭と眉頭の間の毛が生えていない部分)を基準に、顔の横幅を5等分する比率が黄金比とされています。
→ 1:1:1:1:1
※ここでの顔の横幅は、こめかみの生え際(右~左)までを指します。
■顔の縦幅の比率
→ 顔の縦幅=「おでこの生え際⇔眉頭の長さ」×3
顔の縦幅が「おでこの生え際⇔眉頭」「眉頭⇔鼻下」「鼻下⇔あご先」で等しいバランスだと黄金比とされています。
→ 1:1:1
※ここでの顔の縦幅はおでこの生え際からあご先までを指します。
上記のバランスはシェーディングや中顔面短縮メイクなどで整えることができます。比率に合わせ、メイクで調整してみましょう!
例えば
【横幅を短く見せたい場合】
・アイシャドウ、アイライナーを目尻長めに引き、目幅を出して小顔効果を得る。
・眉頭、眉尻を横に長めに描き足して眉毛の横幅を出す。
・リップライナーで口角を描き足し唇の横幅とボリュームを出す。
・フェイスラインにシェーディングを入れ、こめかみと目の間の余白を埋める。
【縦幅を短く見せたい場合】
・眉毛を太めに描いたあとにアイブロウマスカラで眉頭の毛を立たせ、目もとの印象を縦に強める。
・しっかりと上下マスカラ(つけまつ毛も効果的)、涙袋メイクをして目の縦幅を演出する。
・口紅をつけたあとブラシや綿棒で輪郭をぼかし、自然なオーバーリップにする。
・シェーディングをおでこの生え際とあご先に入れ輪郭を小さく見せる。
このように黄金比を取り入れてポイントメイクをするときは、横幅と縦幅を意識してバランスを整えていきましょう!
*シェーディングの詳しい入れ方や、いま話題の中顔面短縮メイク術については下記コラムを参考にしてみてください♪
■目の位置
→ 左目の幅:眉間の幅:右目の幅=1:1:1
・眉間の幅=左右の目の幅となっているのが黄金比とされている。
・離れ目でも寄り目でもない適度なバランス。
■目の大きさ
→ 縦:横=1:3
・縦幅はまつ毛の生え際を基準とする。
ちなみに瞳の黄金比は1:2:1(白目:黒目:白目)とされています。
・黒目に関しては、黒目の上下にアイライナーを引くことで丸く見せたり大きく見せたりすることができます。
【目の縦幅を出したい場合】
・まつ毛の生え際から眉毛に向かってアイシャドウが薄くなるように、縦のグラデーションを意識することで目の縦幅を強調させる。
・まぶたの中央、もしくは黒目の下にラメやグリッターをアクセントとしてのせることで縦幅をプラスすることができる。
・繊維配合のマスカラ下地やロングタイプのマスカラを使用し、上下まつ毛に長さを出すことで目幅をUPさせる。このときビューラーで黒目上を特にしっかりカールさせると◎
・下まぶたにもアイシャドウをのせてグラデーションをすることで涙袋の存在感をUPさせる。
【目の横幅を出したい場合】
・アイシャドウを目頭から目尻に向かって濃くなるように横にグラデーションをすることで目幅を横に長く見せる。
・目頭にパールやラメのハイライトを入れ、目と目の距離を近づける。このときノーズシャドウも一緒に入れると陰影の相乗効果が期待できます。
・アイライナーで切開ライン、もしくは目尻を長めに引き、目幅を横に印象付ける。
・ビューラーを使用する際はまつ毛を真上に上げすぎず、目尻側を斜め上にカールさせるイメージで切れ長目風に仕上げると◎
*このように目の位置や大きさのバランスはアイラインなどで調整しましょう! アイメイクの盛り方や、アイラインの引き方もぜひ参考にしてみてください♪
■口の位置
→ 鼻の下(人中):唇の真ん中⇔あご先=1:2
・最新トレンドでは人中が短いほうが端正な顔立ちで美人顔と認識されており、黄金比率も1:3になりつつあります。
・鼻下にシェーディングで影を入れたり、リッププランパーを使用して唇をふっくら見せたりするメイクテクニックも大人気です!
*ハイライトやシェーディング、リップライナーを使用した今話題の人中短縮メイクを詳しく知りたい方はこちらのコラムをご覧ください♪
■口の大きさ
→ 上唇:下唇=1:1.618
・比率はあくまで基準ですが、下唇の方がふっくらとボリュームがあることで口紅が綺麗に映え、魅力的に見えます。ヒアルロン酸注射などで調整する方もいますがメイクでも十分に印象が変化します。
・近年では口の大きさよりも、口角が上がっていることなどが口もとのトレンドになってきています。リップライナーやアイシャドウで口角を切り込むように描き足すテクニックが人気です。
・唇を大きく見せたい方は口紅を塗る前にリップライナーでオーバーリップに塗りつぶしましょう。輪郭だけ描くと老けた印象になりやすいので要注意!
・唇を小さく見せたい方はコンシーラーやファンデーションで輪郭を目立ちにくくして、口紅を綺麗に塗りこみ過ぎず中心にのせたカラーを指でサッと伸ばすようにつけてみましょう!
*リップメイクに関しては、落ちにくさや仕上がりの完成度が格段に上がるのでリップライナーの使用をおすすめします! まだ使ったことがない方は、下記コラムを参考にしてリップライナーデビューにお役立てください♪
■鼻の長さ
→ 鼻の縦幅=左右の小鼻を結んだ長さ×1.5倍
・鼻の長さは、鼻筋のハイライトや鼻下のシェーディングで印象を変えることができます。
*鼻を高く見せるためだけでなく、長く見せたり短く見せたりすることも可能なノーズシャドウ。何気なくアイブロウパウダーで済ませている方が多いと思います…。お顔の中心にある鼻のメイクは、仕上がりや印象に大きく関わる大切なパーツなので自分に合った色のノーズシャドウや入れ方をマスターしましょう♪
■小鼻の大きさ
→ 左右の小鼻を結んだ長さ:眉間の幅=1:1
・小鼻が大きく見えやすい“にんにく鼻”や、“あぐら鼻”もメイクで解消することができます。
*美人の条件とも言われている“忘れ鼻”。美しく整っているため良い意味で印象に残らないというような意味がありますが、鼻の形にコンプレックスをお持ちの方は大変多いのではないでしょうか。鼻を小さく見せる整形級のメイクテクニックが気になる方はこちらのコラムをチェックしてみてください♪
「目が小さいから…」「鼻が大きいから…」と自分では思っていても、いざ黄金比を基に見てみると意外と理想のバランスだったなんてことも◎ 黄金比にもいろいろな説があり本記事の黄金比も絶対的な基準ではなく、あくまでも一つの目安としてメイクをする上で参考にしていただければ幸いです。特にメイクが苦手な方こそ流行りのメイクをなんとなく真似するだけでなく、バランスの定義を意識することでメイクのレベルが格上げします! まずは自分の顔をしっかり分析することが、なりたい顔に近づく第一歩です。
※イラストはイメージです。
※価格はすべて税込です。
※品切れの際はご容赦ください。
Instagram:@iamme_art
活動名
DAIKI
外資系コスメブランドのアーティストを経験したのち、現在はフリーランスとしてファッションのヘアメイクを中心に活動。ショーのバックステージやLOOK撮影を得意とし、ビューティからクリエイティブまで多方面で活躍している。その傍でアパレルブランドにメイクセミナー、百貨店コスメブランドにアーティスト入店、美容専門学校講師なども務める。
Instagram :@daiki__1224
校正・再編集
meeco magazine編集部
三越伊勢丹化粧品メディアmeeco magazine(ミーコマガジン)。新作コスメや限定品、最新トレンドが満載!毎日見たくなるスウォッチや、レビューをプロの視点で発信。新作コスメカレンダーも要チェック!
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